ランドローバーマンスリー・ショウ
ビリング・アクアドローム・ホリデーパーク
2007年 7月 20〜22日

探訪記録

ビリングショウという名で、日本では専ら知られていると思う。17年間毎年開催されているこの集まりは、ランドローバー関連雑誌主宰のおまつりである。「ランドローバーのオリジナルショウ」と主張するノーザンプトンにあるビリングアクアドロームホリデーパークで開催されるミーティングは、英国に4誌あるランドローバー専門誌の持ち回り主宰のような形で実施されている。今年はLRMの当番のようだ。

恒例ということは、変化がないと読み替えることも出来る。遠路出かける我々ガイジン部隊は、変化を望んでいないというと全く嘘になる。しかし現地の人々は、変化が余りあると「予定が狂う」ので困ることが多いのである。出店も展示も、去年と同じ、または、何年か前と同じ、いや、いつもオンナジでなければ、この広い屋外イベント会場の中で、お客が漂流してしまうことになる。訪れる方がそうなら、いつも幕を張る出展者は一層、その願望を裏切らないようにつとめる。だから、いつもオナジにならねばならないことを、痛感するのだが...。

今年はというと・・・・・・

なっ、なんだこりゃぁぁぁぁぁ

降っているではないか!
この時期に梅雨を抱えている我々ニホンジンには、この光景はそんなに驚くべきことではない。大体左側通行というのも違和感がない。しかし、である。ビリングショウの時期に雨が降ること自体、こちらでは、異常なのだ。

全くの異常気象である。海を西側に持つ北半球の土地にとって、エルニーニョやラニャーニャといった回帰性のある気象変動ならば兎も角、それでさえ齎さなかったこの時期の、よりによって洪水を伴うような多量の長雨は、全く未体験だった。こういうのに出会うと、地球温暖化に代表される世界気候の変動について、そろそろ真面目に考えないといけないことを痛感する。


毎回、恒例のイベントの内容というのはおなじようなものである。スクープするほうとしては斬新さが求め難い為、つきなみな実況中継となってしまいがちである。

しかしながら今年は、見たこともない大雨に終始憑き纏われる顛末である。
実況したくても、それに伴うアクティブ性がそもそもない。始めから終り迄、くるぶし迄沈むドロンコの中を徘徊しなければならなくなってしまったのだ。


これでも展示場内

こちらの人たちは、通常庭仕事をする時さえ、サンダル履きというのがスタイルなくらい、足元は常に割とドライなのである。そういう訳で、幾ら沢山出店があるとて、元々幾つも置かれていない長靴は既に完売になっている。我々もあっという間に靴がオワリになってしまい、わざわざ遠路ガーデンショップにまで求めにいったものの、そこでも辛くも何とか履けるものが求められた程度。それでも裸足よりはマシというもので、すっかり雨に足元から掬われたようになっている、ありえないビリングを、もどかしい足回りで巡った奇妙な順路に沿って、解説させてもらい乍ら進めたい。

さあ、いざ、会場へ.......

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